2021年01月05日

スカウトとしての『金正訓』氏の功績を改めて讃えたい

2021年シーズンに向けて、サガン鳥栖も着々と加入、契約更改が進んでいます。
まだ未定者が多い点も気になるところですが、何よりも主力の移籍が痛いですね。

特にU-23代表キャンプに招集されるまで評価を高めた『森下』の移籍は非常に残念だと思います。
ただ、過去『渡邊』『武岡』といった大卒1年目が移籍した所謂『赤帽の乱』の時とは違い、
厳しい財務状況のため移籍金が発生するのならば売らざるを得なかった・・・と考えられます。

この点は『原』も一緒。両名ともコメントを見る限り鳥栖への名残惜しさが感じられ、
残念には思えども恨みに思うのは的外れのように思います。
せっかくなら代表まで登りつめるような活躍を期待すると共に、縁があればまた戻ってきて欲しいと願わずにはいられません。

さて、移籍は寂しいものですが、チームのトップスコアラーの『林大地』が残ってくれたのは嬉しい限り。
気持ちを全身で表現するような熱さはサポーターの心を惹きつけています。
思えば『森下』も熱いキャラでしたが、両名が加入に至ったのは、かつて強化部にいた『金正訓(キム・チョンフン)』氏の功績が大きいですね。

『金正訓』氏は指導者を目指していましたが、一転して強化部に就任。
一昨年の『カレーラス』体制の責任を取るかのようにシーズン終了を以ってクラブを去りました。
このブログでも随分と叩いたものですが、全て氏のせいだと思っている訳ではありません。
『トーレス』を活躍させるために、経歴からも不安だらけの『カレーラス』氏を監督に据えるように裏で糸を引いていた人物と言えば・・・。
もっともそのギャンブルで失敗し凋落した訳ですが、本当に本気で関与しなくなるのか今でも油断なりません。

さて、『林』も『森下』も加入当時から鳥栖の財政状況が厳しいのはわかっていたハズですが、それでも鳥栖入りを決断してくれました。
特に『森下』は企業内定を貰っていた訳で、口説き落とすのには並大抵の苦労では無かったでしょう。
それぞれが評価を高めて一番喜んでいるのは『金正訓』氏なのかもしれません。

今ではカマタマーレ讃岐のトップコーチを務めているようですが、
プロでも通用する才能を見抜く目、そして口説き落とす気持ち・・・スモールクラブだからこそスカウティングは重要であり、
クラブを去った今になって、実は強化部に相応しい人物ではなかったかと惜しい気持ちでいます。

『金正訓』氏の功績を無駄にし、『森下』を手放さざるを得ない財務状況を招いた『竹原』社長はチームにとって
弱体化を招く存在でしかなかった・・・どれだけ私財をつぎ込んだ功(←そもそも本当にそう呼べるものか疑問ですが)があれども、私はそう考えています。  
Posted by QED at 23:30Comments(0)サガン鳥栖