2022年09月29日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【監督編】

毎年恒例となっているサガン鳥栖の振り返り記事ですが、なんとまだ9月!!(苦笑) W杯イヤーとはいえ、シーズンも終盤戦。ACLとも残留争いとも無縁で、カップ戦や天皇杯も既に敗退しているので、まぁ早すぎる事は無いですね。監督編から始まって、「各ポジション毎に語っていきたいと思います。

さて、『ミョンヒ』前監督のパワハラ問題で揺れたサガン鳥栖だった訳ですが、バトンを引き継いだ『川井』監督は期待以上の成果を上げてくれました。最終順位は確定せず10位前後になりそうですが、2021-2022年のストーブリーグで主力が相次いで流出した事を考えれば十分すぎる程の合格点であったと言えます。むしろ、流出した選手を多少なりとも残せていれば、もう少し上に行けたかな?ただ、財務改善が優先だろうし、昨季の戦力が残っていれば加入しなかった選手もいただろうし、あまり意味の無いタラレバなのかもしれませんね。

あえて戦術面で注文を付けるならば、引き分けの多さでしょうか。特に、複数得点でリードしていた試合で引き分けに終わったA鹿島戦、A清水戦は実にもったいなかったと思います。攻撃性を求める性に合わないかもしれませんが、勝利に拘るように試合をクローズして欲しいところ。あるいは、もう少しの得点力向上でしょうか。割と固め打ちの得点が多い印象で、無得点試合は10試合もあります。ボールを保持するスタイルにありがちな、相手DFの帰陣を許してしまい崩しきれない課題は前監督時代からも続いているように思います。

とまぁ、若干の不満はあっても降格とは無縁なシーズンを送れた訳で、大満足な点は変わりありません。来季2023年に向けて更なる飛躍を期待したいところで契約更新の第1号が『川井』監督だった訳ですが、これは戦力の維持と獲得に大きくプラスに働く事でしょう。札幌の『ミシャ』監督にも絶賛する程の内容で、多くの燻っていた選手を飛躍させました。確固たる戦術があるから、欠点があっても一芸に秀でた尖った能力があればその戦術に当て嵌めて上手く活かせるのでしょうね。レンタル選手の去就に注目が集まりますが、来季も『川井』監督の元でやりたいと思えばレンタル延長、あわよくば完全での獲得もあり得ると思います。また、個の力を伸ばした実績からは、監督のリクエストを出しやすくなるでしょう。

一方で、気掛かりなのが、財務内容がどれくらい改善しているのか?という点。2022年1月決算で2億2,000千万円の赤字でしたが、これには2021-2022年のストーブリーグの移籍金収入は含まれていないはず。ユニフォームスポンサーもフル搭載で、アカデミー支援でCygamesが加わった分(ユースへの投資負担の軽減)も考えれば、さすがに今期は黒字だと考えられます。ただ、2022年1月決算で債務超過が4億6,400万円あるので、これを2024年末までに解消しなければなりません。評価を高めた選手が多くいるので、それに報いたいのは山々ですが、銭闘となれば分が悪いのは確実。また、本人が残りたいと言っても、多額の移籍金が発生するとなれば泣く泣く呑んでもらうケースもあるでしょう。

『川井』監督の他のクラブに先駆けての契約更新は、ストーブリーグで有利に働く事でしょう。実績ある選手は難しくても、鳥栖から声が掛かったという事は、これからのノビシロが見込める選手。そうきたか~、と唸るような一手を期待したいですね。  
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2022年09月24日

【#サガン鳥栖】ここはゴールではなくスタート

(過去)最強世代と呼ばれる現ユースよりDF『大里皇馬』、DF『竹内諒太郎』、MF『楢原慶輝』、MF『坂井駿也』の4名がトップ昇格となりました。一足早く『福井太智』のトップ昇格(バイエルン行きが有力ですが・・・)が発表されており、これで5名がプロ入りを果たした豊作の世代と言えますね。今後もトップ昇格があるかどうかは不明ですが、FW『鬼木』君、、GK『栗林』君など有望株がいます。仮にトップ昇格ならず進学となった場合でも、来季加入内定となった『平瀬大』や鹿島に移籍したけど『樋口』のように大学サッカーで揉まれて実力を付けていった例もあります。成長曲線は様々なので、遠回りでも焦らずに鳥栖に戻ってきてくれる事を期待します。

他所を見れば、ユース出身の『林幸多郎』は明治大学を経由して横浜FCに来季加入内定。右SBですが、来季も『原田』と『ゴヌ』がいる可能性もある事を考えれば、獲得に動かなかった可能性もあります。活躍してくれればサガン鳥栖の育成力の評価もまた上がる訳で、頑張ってもらいたいと思います。

一方で、ユース出身者が必ず活躍できるとは限らないのが、プロの世界。現所属では『中野伸哉』は『ジエゴ』と競いながらも安定して起用されており、『本田風智』が出場機会を得て6ゴール、アンダーとはいえ代表に招集されるまで評価を高めました。しかし、『相楽龍之介』は5試合の出場、途中で期限付き移籍した『石井快正』は移籍先の横浜FCでも3試合の出場に止まっています。『板橋洋青』に至ってはGKとはいえ出場機会無し。山口に期限付き移籍している『兒玉澪王斗』は22試合(1ゴール)と出場機会を得ている様子。

厳しい言い方ですが、やはりプロの世界。トップ昇格がある一方で、ユース出身者にどんなに愛着はあろうがリリースもあり得るでしょう。しかし、プロのサッカー選手として仕方ない事であり、当たり前であり、そうやってクラブが実力がある者を残しつつ底上げを図っていくのが正しいスタイルだと言えます。ただ、鳥栖の場合、『松岡』や『樋口』、『大畑』、『田川』など、せっかく育て上げても他所のクラブに引き抜かれるという悲しい現実があるのですが・・・。

トップ昇格を果たした『竹内』のコメントにある、「ここはゴールではなくスタート」という言葉が全てを物語っているように思います。期待通りに成長するとは限らないけど、評価を高めた選手も多いサガン鳥栖のユース出身者。願わくば一人でも多く、サッカーで生きていくような人生を歩んで欲しいと思います。  
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2022年09月19日

#サガン鳥栖 【2022年 第30節 H 鹿島】 求められるハードルが低いという事は、ある意味幸せな事

サガン鳥栖の25周年記念マッチとして行われた鹿島戦。試合前、たまたま隣に座ったオジさんと色々と話していましたが、サポ歴十数年程だとか。記念グッズを見ていて「この選手って誰ですか~?」と指さされた選手は『新居辰基』でした。そうか、『新居』を知らない人もいるのか~、としみじみ。しかし、J1に定着してから確実にサポーターが増えている事を実感しました。とりあえず『新居』はもの凄いFWだったと紹介して、Youtubeにも動画ありますよ~、教えておきました(笑)


勝利で飾りたいところでしたが、1-1のドローという結果に・・・。残念ではありますが、『宮代』のゴールはシュートまでの一連の流れが実に美しかったと思います。揺りかごダンスは『ジエゴ』のお子さん誕生に向けたもの。その『ジエゴ』はスローインで得点の起点となりましたが、喜びのあまり気負い過ぎなのか全体的にパッとせずにチャンスを潰していました。

それにしても・・・『垣田』が契約上で出場不可で、G大阪戦で良かった『西川』はベンチ入りせず。ベンチにゲームメーカー、チャンスメーカーばかり入れてストライカーは入れないところにアンバランスさを感じるところ。パッと思い浮かぶのは『梶谷』『荒木』あたりですが、そんなに悪い選手とも思えずに、起用が固定化している印象。残り少ないシーズンとなったのでチャンスを与えてもいいのでは、と思わなくもないのですが・・・。他では、2回目の登場となった『ゴヌ』。安定した出来だったとは思いますが、シミュレーションでカードを貰ったシーンは故意にしては下手でしたね(苦笑)

鹿島は5位という順位で『レネ』監督を解任。悪い順位とは思えませんが、常勝チームとしてタイトル獲得を求められるのは辛いものがありますね。(一方で、首位にいながら監督のクビを切った、どこぞのクラブがあったような気がしますが・苦笑)今も5位という順位をキープしてますが、『岩政』監督に交代後も1勝どまり。『上田』が移籍した影響からか、攻撃に迫力を欠いているように思います。今後の成績次第で来季の検討対象になるでしょうが、レジェンドだけに扱いが難しそうですね。

一方、戦力を引き抜かれまくって残留出来れば御の字と見られていた鳥栖からすれば、現状は十分に満足いくところ。ハードルが低いという事はある意味で幸せな人間関係をもたらすものなのかもしれない・・・鹿島との対戦でそう感じました。監督と選手達は決して残留を目標とする低いハードルで満足している訳ではないでしょうがね。負け数の少なさは2位タイ、ただ、引き分けが14もあって、これを勝利に繋げるところは来季の課題と言えるでしょう。  
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2022年09月16日

【#サガン鳥栖】 福岡にはJ2に降格してもらい、熊本にJ1に昇格してもらいたい(あくまで個人的感想)

少し危うい時期もありましたが、残留争いとは無縁のシーズンを過ごせている事に幸せを感じているところです。しかし、当該チームのサポーターは胃が痛くなる時期を送っているところでしょう。具体的に挙げると、11位 札幌(34)以下、12位 清水(32)、13位 京都(30)14位 湘南(30)、15位 G大阪(29)、16位 神戸(28)、17位 福岡(28)、18位 磐田(23)と並んでいます。

消化試合に差はあるし、3連休に台風が直撃しそうなので更にスケジュールが乱れそうなので単純な比較は難しいのですが、まず18位の磐田はほぼ降格確定だろうな、という印象。23試合25得点で1試合1得点は取れている計算になりますが、守備がワースト49失点。J1昇格の立役者だった『ルキアン』を福岡に引き抜かれ、代わりを託したのが『杉本健勇』ですが未だ0ゴール。期待の若手だった『小川航基』を手放しましたが、横浜FCで大爆発中。夏の補強ではFWどころか前目の選手を一人も獲得できず・・・。戦力が計算通りに働かないのは常ですが、磐田フロントのセンスの無さは他サポながら呆れてしまいますね(苦笑)

17位の福岡について、以前のエントリーで鳥栖戦のサポーター団体の愚行以来、不幸の連鎖が始まっていると書きましたが、その悪い勢いは止まらず・・・。福岡DF『奈良』の(故意ではないと思いたいが)悪質なタックルで横浜FMの『西村』が故障。ここまで9ゴールを挙げ、目前のW杯へワンチャンスあったかもしれない選手でしたが、完全に道を閉ざされました。試合に敗れて3連敗となっただけでなく、他のクラブから悪役(ヒール)扱いとなっています。21得点はリーグ最小で、堅守でしぶとく勝ち点を積み上げてきましたが、ここにきて綻びとDF陣のラフプレーが目立ち始めました。最下位から巻き返すには勝ち点3が必要で、そのためには得点力が必要ですが、雰囲気最悪で今後爆発するようなシーンが浮かばないところ。

16位のプレーオフ圏は正直どのクラブがなってもおかしくないと思います。J2的にありがたいのが神戸かな?『イニエスタ』がJ2で見られるかも(笑)鳥栖としても天敵が降格してくれるとありがたくはあるのかな(苦笑)

J2のプレーオフにも注目していますが、やはり熊本を応援したいところ。自動昇格までは厳しいですが、プレーオフ圏内に残れる勢いを感じます。ありがたい弾幕で見送ってもらって、あっという間の11年。嫌な気持ちしか残らない福岡との九州ダービーよりも、リスペクトの気持ちで臨む熊本との九州ダービーを歓迎しています。  
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2022年09月11日

#サガン鳥栖 【2022年 第29節 A C大阪】 エレガントだった『手塚』の縦パス

勝てば順位が入れ替わる直上のC大阪戦でしたが、アディショナルタイムに勝ち越しを許して1-2の悔しい敗戦・・・。対策されていたかのように、C大阪にブロックを作られてはシュートまで至らずに、カウンターを喰らっていました。そのボールをタクトを揮う『清武』が危険なエリアにバンバン通していましたが、守備陣はよく踏ん張っていたと思います。ただ、1点目のゴラッソは相手を褒めるしかないと思いますが、2点目はエアポケットに入ったかのように『清武』をフリーにしてしまいました。最も警戒すべき人物に対して、最後の最後で集中を切らしてしまう失敗。以前は勝ち越しや逆転など鳥栖が最も得意とする時間帯でしたが、久しく見ていない気がします。何となくサッカーのスタイルが変化したあたりですかね。上手くいかなければそのままという、ポゼッション型にありがちな淡白な面が出ている気がします。

相手を脅かすシーンは少なかったように思いますが、得点のシーンは見事な崩し。起点となる縦パスを出したのは『手塚』でしたが、まさにエレガント!! 3バックにした場合、トップ下を2枚置いていますが、何となく中盤の底でゲームを作る『藤田』を若干違う気がしていました。『手塚』はボランチだと思っていましたが、あんなパスを出せるようなら、トップ下に置くのもアリだと思います。ただ、レフティ同士『堀米』や『菊地』と組ませるとアンバランスさを感じるので、組ませるなら『本田』でしょうか?

前節に良さを出せた『西川』が、契約上の問題で出場不可なC大阪は敗戦。『宮代』が出られなかった川崎戦も敗戦。レンタル代を勝ち点で払っている訳ではないでしょうが(苦笑)、次節の鹿島戦は『垣田』が出場不可。今節はベンチにも入らなかった『小野』ですが、『梶谷』や『荒木』が入り込む余地はあるのでしょうか?『中野』がU20代表で不在の中で3バックで臨むのか、『田代』を入れて4バックで臨むのかも注目です。



  
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2022年09月09日

【#サガン鳥栖】 当たり外国籍選手は既に国内にいる?

2022年シーズンのJ1も残り6~8試合と押し迫ってきました。前年の主力の殆どが移籍してしまい不安いっぱいで迎えた開幕でしたが、この時期に暫定7位という好位置を考えれば、これ以上望むのが欲張りなくらいですねw その一方で、また評価を上げた選手が引き抜かれる不安がありますが・・・もうあんな絶望感はコリゴリですね。

さて、評価を上げた選手に『ジエゴ』がいます。加入当初のサポーターの評価は鳥栖側も、元の所属先の徳島側も芳しくなかったと思います。ただ、面白い事に松本山雅時代の『ジエゴ』をよく知るサッカージャーナリストの評価は、『性格はブラジル人っぽくなくて真面目』『身体能力が凄いが、サッカーを知らない』だそうで、大化けする可能性を語っていました。やはり選手や監督、コーチと間近で接する記者やジャーナリストの情報収集力は凄いもんです。

開幕直前に移籍した『エドゥアルド』が抜けた穴を塞いで余りある活躍。鳥栖で完全に主力に定着した訳ですが、CBなのに流れの中から2得点、足も速くて、ロングスローという武器もある。オフになったら他所のクラブからオファーが殺到しそうですが、『ジエゴ』の攻撃力を最大限活かしているのが、今の『川井』監督のサッカーだと思うのですよ。『ジエゴ』が上がったスペースを『中野』や『小泉』が埋め、CBの位置まで『パギ』が上がっています。仮に『ジエゴ』が他所に移ったら、監督次第ですがリスクを避けるあまりに普通のCB、普通のSBになりそうな気がします。

『エドゥアルド』も良い選手ですが、元々怪我がちな点が不安視されていました。しかし、『ジエゴ』『ファン・ソッコ』を含めて、最近の助っ人CBは当たりを引いている気がします。共通するのが、日本の滞在歴が長い選手だという事。ネット上の動画で世界中の選手をチェックするのが容易になったとはいえ、国内だからこそピッチ内のプレー、ピッチ外の評価など、精度の高い情報収集により真贋の見極めがしやすい気がします。

目利きの凄さが神懸り的ですが、前目の選手には通じないようで・・・『オルンガ』の活躍もあって『オフォエドゥ』『ドゥンガ』とアフリカンコンビを獲りましたが活躍できず・・・。『ドゥンガ』は讃岐に期限付き移籍してますが、4試合出場の0ゴール。やはり2匹目のドジョウはいなかったか(苦笑)この2人に限らず、独自ルートで鳥栖が連れてきた(韓国人選手を除く)外国籍かつ前目の選手に当たりは少ない気がします。当時の監督の伝手で『イバルボ』『クエンカ』はまずまずでしたが、稼働率が低いのが難点でしたね。財政難で維持もできなかったし・・・。

むしろJ2やJ3のクラブの方が良い選手を連れてきているような気さえします。オフェンスとディフェンスの違いはあれども、鳥栖の成功例から考えると日本国内にいて素質はあれども燻っている選手でしょうか?京都の『イスマイラ』、最近売れ出してきたけど今治の『インディオ』とか。そうは言っても外国籍選手はトラブルメーカーが多いのも事実で、挙げればキリが無いほど。そういった選手は勘弁して欲しいところですね(苦笑)  
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2022年09月05日

【#サガン鳥栖】 腐ったリンゴは取り除くべき、という考え

過去の行いが現在の幸・不幸に影響を及ぼし、現在の行いが未来に影響を及ぼす・・・8月26日の九州ダービーで福岡側のサポーター団体『ウルトラオブリ』が鳥栖側に嫌がらせを行い、クラブから厳重注意を受けた訳ですが、それを発端に色々と負の連鎖が起きているのを見て、因果応報という言葉を感じずにはいられません。

まず、翌27日に『柳貴博』が試合翌日のトレーニングに向かう途中、交差点で居眠りした事で飲酒運転が発覚、契約解除となりました。札幌からのレンタル移籍でしたが、来季に完全移籍の予定(このようなリリースも珍しいと思いますが・・・)だったとの事。16年前に飲酒運転の厳罰化を求める契機となった、福岡市職員による飲酒運転事故。3人の子供が亡くなる痛ましい事故が起こった、ほぼ同じ時期、ほぼ同じ場所で起きた今回の件。無自覚と言われても仕方ない事だと思います。

『柳』は再起できるのか?25歳とまだやり直せる年齢でしょうが、表舞台に戻るのに遠回りは否めませんね。鳥栖にもかつては『新居辰基』、今では『田代』と飲酒運転で契約解除になった選手がいますが、もう一度サッカーで生きていくと決めたのならば、やはり下積みから這い上がる苦労を重ね、迷惑を掛けた人以上に人を喜ばす活躍をしてようやく認められているのではないか、と思います。そして、当たり前かもしれませんが、二度と飲酒運転をしないと常に戒めているのではないかと、『田代』の坊主頭を見るたびにそう思います。

ウルトラオブリの行動は、チームの方にも悪影響を及ぼしているのか、31日の残留を争うG大阪戦では終了間際の失点で敗戦。続く、9月3日の名古屋戦でもいろいろと大荒れの試合内容で2-3の敗戦。15位まで順位が下がりました。その名古屋戦では2つの事象が話題になっています。



一つ目が開始早々にロングボールの処理で『永石』と『宮』の頭同士が接触し二人とも転倒、その間にボールを拾った名古屋側がゴールしたシーン。ルール上、脳震盪の疑いがある場合は直ちにプレーを止めるとありますが、問題は味方同士の接触で名古屋側には否が無い事。ルールの適用について責めるなら審判でしょうが、もし止めていたら名古屋側が納得いかないでしょう。ジャッジリプレイでも取り上げて欲しい案件ですが、個人的には妥当なジャッジではなかったかと思います。(じゃないと、ゴール前など密集する中で、守備側が故意の接触でプレーを止める事例になりかねない)尚、『宮』はこの試合で足裏でタックルにいく危険プレーで退場になるという散々な出来でしたが、以前より危険なプレーが多いと指摘されていました。ようやくそれが認められましたが、今後改善されるでしょうか。

二つ目が更に大きな話題となっているのですが、プレーを止めるために外に出したボールを相手に返す紳士協定を破り、ボールを掻っ攫って得点に繋げた『ルキアン』と『クルークス』の態度。激昂する名古屋側を治めるべく、無抵抗で1得点を返した『長谷部』監督は賞賛されるべきものだと思いますが、今でも(少なくとも)『ルキアン』は納得していない様子がInstagramで語られています。皮肉なもので、過去に同様の事件(『ロドリゴ』事件)が起きた際に、お返しのゴールを決めたのが解説の『中払』氏、そしてJリーグ全体でリスペクトフェアプレーデイズだったという(苦笑)福岡の外国人選手(特に『ルキアン』『ファンマ』『ジョンマリ』)の態度は鳥栖戦でも悪目立ちしましたが、今回の件でリーグ全体に波紋を拡げる事になりそうですね。(余談ですが、対比して『ジエゴ』が真面目と言われる理由がよく分かりますw)外国人選手の活躍が生命線の福岡ですから、今後に及ぼすかどうか。残留争いに完全に巻き込まれた上に、(良い事ではありますが)天皇杯とカップ戦も残っており、体力的にだけでなく精神的にもタフな戦いが要求されます。

観客動員はJ1ダントツで少ない福岡(平均して約6600人。鳥栖は約9000人)。北は北九州、南は鳥栖に挟まれて福岡市近辺しか開拓の余地が無いのかもしれませんが、J2での低迷期に加えて過去のウルトラオブリの悪行がライト層の参入を妨げた結果と言えるでしょう。サポーター団体の悪行、飲酒運転、紳士協定破りと加速的に悪いイメージが増して、観客が一向に増えない流れが続くでしょう。J2降格となれば尚更・・・。久留米市とフレンドリー協定を結んだようですが、行政が結んだからといって人の心は簡単に変わるでしょうか?

鳥栖も『竹原』前社長が去って、まだまだ負債は残っているもののようやく明るい話題が多くなってきました。思うのが腐ったリンゴは取り除くべきなんですよね。じゃないと、周りの健全なリンゴも腐らせていくという・・・。アビスパ福岡にとって腐ったリンゴとは果たして誰なんでしょうね?  
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2022年09月04日

#サガン鳥栖 【2022年 第28節 A G大阪】 『西川』の最適ポジションはFWなのか?

連勝中のG大阪を相手に3-0の快勝!! 川﨑相手に0-4での惨敗を監督は意に介していないコメントでしたが、それが強がりではない事を見事に証明してくれました。



MOMは1ゴール1アシストの『西川』。途中出場でも光るプレーを見せていただけに、いつかはスタメンで見たいと思っていましたが、やはり秘めた才能は本物だったようです。FWでの起用でしたが、決定力や周りを使うプレーだけでなく身体を張るプレーも披露。間違いなくイケメンなのですが、そのせいで泥臭いプレーは苦手とか勝手な先入観を持っていましたが、そんな事は無く・・・(苦笑)あるいは鳥栖で鍛えられたのかな?次節の対戦相手が貸出元のC大阪で、レンタル移籍では対戦時に起用不可の契約になっている事が多いので、おそらくはそうでしょう。シーズン終盤になってようやく面白い存在になっただけに少し残念です。

後半スタートから『中野』に代えて『岩崎』を入れる3バックの采配も面白かったと思います。前節4失点だった守備陣も、『パトリック』をはじめ強力FW陣を相手に最後まで集中力を切らさないプレーでクリーンシートを達成。高さで劣る『中野』に代えて後半から真ん中を固める3バック。かつ左サイドの圧力を落とさないように運動量のある『岩崎』を投入。ゴールやアシストは無かったけど、『岩崎』投入で左サイドの圧力が増したぶん、相手の攻勢を削っていました。

『宮代』も『西川』と同じく1ゴール1アシスト。『垣田』『西川』『岩崎』とレンタル組が活躍すると、喜ばしい一方で来季がやはり不安になります。果たしてどのくらい繋ぎ止められるかな? やっているサッカーの質は確かなもので今年の成果を見て貰えれば、素質は認められながら燻っている選手、J2やJ3で埋もれている選手に声掛けはしやすいと思います。

勝ち点は40に到達。鳥栖より下のチームが超えてくるとは思えませんので、ほぼ残留は確定と言えそうです。天皇杯やカップ戦も敗退している、かつシーズン終了も早いので(苦笑)他所のチームの動向を見ながら早めの編成は出来そうです。今のところ『福井』はトップ昇格だけどバイエルン行きが濃厚、早稲田大学から『平瀬』が内定ですが、他所が続々と大卒内定を出しているだけに現在は大人しいといった印象。ただ、昨年は大量の大卒を獲っているし、なにより逸材揃いのユース昇格もまだまだありそうなので焦る必要はないのかもしれませんが・・・。  
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2022年09月03日

#サガン鳥栖 【2022年 第20節 A 川崎】完膚なきまでに叩きのめされた一戦

鳥栖側の新型コロナウイルス感染拡大により延期されていた川崎戦が実施された訳ですが、見所が殆ど無いまま0-4での敗戦・・・チームとして力の差をまざまざと見せつけられました。ひとつひとつのパス精度やアイデアが全然違いましたね。こちらはバイタルエリアに持ち込んでも崩そうと仕掛ける手前で引っ掛かる。逆に相手はシュート、少なくともクロスを上げるまで持ち込んでいました。相手が連勝中の絶好調時に当たったのも不運というもの。

明るい話題を見つけるのも難しい試合となりましたが(苦笑)、監督は前向きに捉えている様子で、その差も埋められるとの自信を見せています。その根拠を次の試合でも見せて欲しいところですが・・・次の相手がG大阪。攻撃的な選手を補強し、監督も交替した効果が出てきたのか、福岡との裏天王山を制して2連勝。守備構築に定評のある『松田』監督に、補強で充実した前線ですから、嚙み合えば勢いに乗るのも当然でしょう。比較的ボールを持てるとは思いますが、カウンターのリスク管理をしつつ如何にして崩すのか試されるように思います。  
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