2022年10月30日

【#サガン鳥栖 2022年 第33節 A 湘南】 『飯野』は移籍した時点で3バックは無理だという現実・・・

シーズン終盤に来て5試合勝利無し、1分4敗の大失速・・・早々に残留を確定させ、タイトルに絡むでもなく目標に乏しいとはいえ、あんまりな試合内容じゃないですかね、『川井』監督? 早々に残留を確定させた事で『ミシャ』監督のコメントや『小宮良之』氏の記事で持て囃されましたが、あまりに時期尚早だったような・・・。ただ、京都と湘南に勝ち点3を与えたおかげで残留争いを混沌とさせ、福岡に降格の可能性を残しているのは、ある意味ファインプレーと言えます(苦笑)

不可解だったのが3バックにした事。『飯野』が移籍した時点で諦めるべき布陣であり、最近の結果を受けて試してみたい気持ちもわかりますが、案の定というべきか守備も崩壊し、攻撃も機能せずに0-3の無様な結果。素人目ながらスタメンを見た瞬間に勝機を感じませんでしたが、それでも勝利を信じて応援に駆け付けたサポーターが大勢いるだけに、そんな布陣は勘弁して欲しいと思います。

ただ、采配に思うところがあっても、それを体現するだけの選手層が薄いと思うのは事実。もう少し勝負に拘って欲しいと思いつつも、評価は高い『川井』サッカー。Jリーグから是正通達に当たらないとされ、財務的に余裕は無くとも不安は無くなりましたが、ストーブリーグでは選手獲得にどのように働くでしょうか?動き出しはファン感謝祭の後でしょうね。

残り1節となりましたが、磐田の降格が確定し、下から清水、京都、G大阪、福岡、湘南までの残留争いとなりました。自動降格を考えると、清水とG大阪がキツイかな~、という印象。清水はJ2だと勿体ない選手が多いですが、資金力では優位でも草刈り場になる予感です。『松岡』とか戻って来ないかな~、とか思っていますが・・・。  
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2022年10月29日

【#サガン鳥栖】東福岡高校は目の上のタンコブ?

東福岡高校の『浦十蔵』が来季よりヴィッセル神戸に加入する事になりました。サガン鳥栖ユース、あるいはジュニアユースを経て来季プロ入りを果たすのはこれで8人目。(鳥栖:『平瀬大』 『大里皇馬』 『竹内諒太郎』 『楢原慶輝』 『坂井駿也』、バイエルン:『福井太智』、横浜FC:『林幸多郎』、神戸:『浦十蔵』)まだスタートラインに立っただけ・・・というのは間違いないですが、鳥栖の育成組織が日本屈指のレベルにまで到達している証左だと思います。

さて、『浦十蔵』はジュニアユース時代から有望株でしたが、鳥栖ユース時代に東福岡高校へ転籍。理由は不明ですが、いろいろ考えられると思うんですよね。①実力が伸び悩んだ、②環境を変えたい(戦術が合う・合わない、チームの中で埋もれている)、③高校サッカーの方がマスコミの注目を集める・・・.etc。プロの一歩手前の年代だけに、真剣に熟慮した上での決断だったと思います。少なくとも理由が①、または②だったかは今後の活躍ぶりでわかる事でしょう。

ただ、あくまで推察ですが、クラブ側(鳥栖)は快く思っていない・・・のかもしれません。ユースはあくまでプロを目指す選手のための組織であり、そのために少なくない投資をしてきています。実力でジュニアユースからユースへ昇格できなかった(=クラブ側から切った)ならまだしも、過去にも有望株(磐田『藤川』(2022は北九州)、鹿島『小田』など)を東福岡高校に奪われています。

今ではプレミアリーグWESTで鎬を削る間柄。東福岡高校は中学年代の育成組織を持たないので、有望株を集めるためにブランド力(プレミアリーグや全国大会での成績、プロ輩出実績など)が鍵となりますが、距離も近しいので鳥栖の育成組織が知名度を上げている事に一番苦々しく思っているのかもしれません。互いが互いを目の上のタンコブのように思っている・・・のではないでしょうかね(苦笑)

もうひとつ、ジュニアユースからユースを選択せず他の高校に進んだ場合、鳥栖は絶対に獲らない・・・なんて都市伝説?もありますが、『藤川』『小田』に続いて3例目となる『浦』。前述のユースの存在意義や投資からすれば当然と言えば当然なんですが、他のクラブもそうなんでしょうか?

東福岡高校だけでなく、九州の他のJクラブ(長崎や熊本など)もユースの力が上がってきており、鳥栖も怠ればすぐに追い抜かれてしまう危機感を感じます。日本サッカーのためには良い事ではあるのでしょうけど・・・。そういう意味では資金力でCygames社のバックアップが付いたのは非常に大きな意義があるのではないでしょうか。

そして、ユースでは『福井』や『二田』のように、育成ではありませんがスカウティングで『鎌田』を見出したように、世界に繋がっているクラブである事が現代的なブランド力と言えるのではないでしょうか。新聞など将来の夢によく「プロサッカー選手」と見かけますが、(理想と現実は違うと言えども)もはや国内ではなく海外を見据えているのが当たり前なのが、今の時代の子供達なんですよねぇ。(遠い目)  
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2022年10月14日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【FW編】

『垣田』と『宮代』の獲得はハードルが高い。『梶谷』の覚醒と強化部の眼力に期待したいところ。

今季のFWの軸となったのが、前半期は『垣田』(6得点)、後半期からは『宮代』(7得点)。昨季のチーム内得点上位者の殆どが移籍したため、この2人への期待を寄せる事になったのですが、今季は得点ランキングのトップでも12点と低調なので、まずまずの活躍ぶりと言えるでしょう。しかし、二人ともレンタルのため、来季は所属元との契約次第です。『垣田』の鹿島、『宮代』の川崎ともにチームの過渡期を迎えており、最優先で回収を図る事でしょう。来季も残したいのは山々ですが、ハードルはかなり高いと言えます。

その他の選手に目を向けると・・・レンタル選手として『西川』がいます。上の二人に比べれば難しくはないように思いますが、来季の軸として考えると稼働率に不安がありますね。『梶谷』は0ゴールながら、可能性を感じさせるプレーとあと少しのシュート精度。4試合の出場に止まりましたが、個人的にはもう少し出番を与えて欲しいと思う選手。山形に期限付き移籍中の『藤原』との関係性もいいので、来季に期待したいところ。

一方で、横浜FCに期限付き移籍している『石井』は向こうでも出番を得られずに評価するには厳しいか。しかし、来季でも23歳の若さなので、鳥栖でなくとも出番を得られるチームを選択をする方が良いように思います。『ドゥンガ』も讃岐で4試合で0ゴール・・・。助っ人で2季連続0ゴールはさすがに擁護できませんが、ケニア代表招集歴があるのが本当に謎。新卒のFWの獲得はありませんが、トップ昇格の『大里』は元々FWの選手。FWとCBの二刀流での起用もあり得るかもしれません。

レンタル選手、特にFWは得点というわかりやすい結果を出すと回収されてしまうため、チームの底上げという点では問題ですね。もちろん回収されずに獲得やレンタル延長となる可能性もありますが・・・。来季に向けて軸となるFWが定まっていませんが、逆に言えば入ってくる選手は平等に評価されるという事。J2やJ3で野心ある選手、可能性を秘めた選手を獲得しやすいのではないのでしょうか。コストパフォーマンスという点ではリーグ屈指の鳥栖の強化部。再び眼力の見せ所だと思います。  
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2022年10月11日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【SMF・トップ下編】

株を上げた『岩崎』の完全移籍は成るか?その成否に関わらずサイドで仕掛けられる選手の獲得は必要。

鳥栖の右サイドは『飯野』のスピードと運動量で3バックが成り立っていましたが、残念ながら神戸に移籍。『原田』を右SBに置いて4バックにし、愛媛で指導した縁もあり広島で出番に恵まれていなかった『長沼』を獲得した事で『飯野』の穴を埋める事が出来ました。『長沼』はスピードとテクニックで単独でDFを剥がせる選手として鳥栖では希少ですね。

一方の左サイドはほぼ『岩崎』が占める事に。スピードと運動量で相手DFを引っ張る事でサイドでの優位を作り出していました。左足が使えないのでクロスは期待できないけど、パンチ力のあるシュートは武器です。ただ、レンタル移籍である事で来季は不透明ですね。日本代表という箔も付いた事で、所属元の札幌だけでなく他クラブの注目を集める存在となり争奪戦になる事も・・・。

サイドは『相楽』、『荒木』など台頭を期待したかったのですが、ポジションを奪うまでに至らずベンチ入りも少ない有り様。『中野嘉大』は湘南へ完全移籍、『佐藤響』は京都へ期限付き移籍。全体的に両サイドは層が薄いポジションですが、来季トップ昇格の『楢原』、ボランチと考えている『坂井』もサイド起用があり得るかもしれません。

3バックの頃は1トップ+2シャドーでしたが、4バックになってからは2トップ気味(1トップ+1シャドー?)に。シャドーは『菊地』『堀米』『小野』『本田』『西川』『藤原』など。よってシーズン前半は『堀米』と『藤原』が活きた存在でしたが、4バックになってからは霞んできました。『菊地』は途中出場での出番は多いのですが、得点やアシストなど記録に残るものが無いので何となく評価しづらいですね・・・。

『本田』は6ゴールと気を吐きパリ五輪の候補に挙げられるまでになりましたが、やや怪我が多い選手。去就も気になりますが、選考に向けて大事なシーズンですのでよく考えてほしいと思います。『小野』は万能型でチームを全体的に攻撃指向へ向ける存在。この選手も怪我が多いのでフル出場は期待しづらいのですが、ベンチ入りで重宝する選手です。

二列目はトップ下が豊富な印象ですが絶対的な存在はおらず、逆に両サイドは手薄な印象ですね。実績ある選手を獲得して欲しいところですが、若手を育てる事も必要で上手くバランスが取れるでしょうか?  
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2022年10月09日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【ボランチ編】

来季の生命線を握る『小泉』の去就。加えて、補強も必須なポジション

全ての攻撃はボールを奪う事から始まりますし、「良い攻撃は良い守備から」とは真理を突いた言葉だと思いますが、圧倒的なボール奪取力で今季の『小泉』の活躍ぶりは凄まじいものでした。贔屓目抜きで一度代表に呼んで欲しいと思ったほど。運動量で気が利いた場所に顔を出す『福田』との関係性も良かったと思います。しかし、鹿島戦で離脱して以来、下降線を描いている状況を見て生命線だと思わずにはいられません。

『小泉』『福田』の他に主に中盤の底で起用されたのは、『藤田』と『森谷』のベテラン勢。シーズン途中から『手塚』が加入しましたが、定位置を奪う程には至らず。いずれも配球面で強みがある選手で、守備強度を考えると層の薄さを感じずにはいられません。自身で前に運べますが、『福井』もどちらかと言えばこのタイプですが、バイエルン行きが決定しました。

来季トップ昇格の『坂井』の紹介文は「複数ポジションをこなし、両足からの繰り出す展開力やボール奪取能力に優れたプレーヤー」とあり、おそらくボランチ起用だと思いますが、いきなりルーキーに活躍も求めるのは酷というもの。『小泉』を他クラブからプロテクトする事は絶対ですし、怪我やコロナ、累積警告での欠場も考えられますので、「守備力に定評のある」「ボールを奪い取る」「サイズがある」・・・そういった選手を2名程度は獲得しなければならないと思います。J2で注目は『河原』(熊本)と『佐野』(町田)でしょうか。熊本はプレーオフの結果次第ですが、町田は今季の昇格は絶望的となっており狙い目かと。(余談ですが、町田はサイバーエージェント社が支援していますが、中々結果が伴いませんね。神戸のように資金力と成績が比例しないのがJリーグの面白いところですが・・・)  
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2022年10月07日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【SB編】

『焦らずに海外に挑戦して欲しい『中野』、『ゴヌ』の去就次第で補強が必要な右SB』

3バックでもあえてSBとすると、左SBは『中野』、たまに『ジエゴ』。右SBはシーズン前半は『飯野』、後半からは『原田』で通されたシーズンだったように思います。

『中野』はパリ五輪の主力として有力視されていますが、確実とまでは言えず。来シーズンは五輪に向けて候補となる選手は、安定して出場機会が見込めて、かつ自身のスタイルに合うクラブを選択するはず。『福井』や『二田』など海外に籍を移した同世代がいますが、まずは鳥栖でしっかりと立場を確保して欲しいと思います。世界中から青田買いが主流となった欧州で、やはり五輪は選手の価値が撥ね上がるイベントですから、今は焦らずともより良い好条件が届くように思いますが・・・。

一方で、代表招集で離脱期間が増えることが予想されますが、その間の左SBを埋める選手となると、まず『ジエゴ』でしょうか。攻撃大好きを公言してますし、実際のプレースタイルも合ってますね。来季トップ昇格の『竹内』もレフティですね。センターバックとしてサイズにも恵まれていますが、どうでしょうか。

右SBの『原田』はJ3からの個人昇格でしたが、適応が早かったですね。そこまで注目された選手ではなかっただけに、フロントの眼力の鋭さを感じますね。タイミングよく攻撃に関与する点も良かったと思います。そういえばロングスローを投げられる・・・と聞いていたような気がしますが、殆ど見なかったような(苦笑)

同ポジションに『ゴヌ』が期限付きで途中加入。体格が良くてパワフルさを感じますが、いずれも途中出場で攻撃面の貢献はまだ未知数。彼も五輪候補ですし、出場機会を求めるかもしれません。来季に非更新ならば一気に手薄になってしまいますので、補強が必要なポジションと言えるでしょうね。

右SBに再び下部リーグからの引き抜きを狙うなら、いわきFCの『嵯峨理久』が注目。小柄ですが得点力を秘めた攻撃的なSB。いわきFCはJ3で首位なので引き抜くのも簡単じゃないでしょうが、いわきFCの監督は鳥栖OBのグリさんこと『村主博正』氏、何より名前がサガン鳥栖に合ってるよね、という事で獲得に至らないものでしょうか・・・(笑)  
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2022年10月06日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【CB編】

『来季3名の加入で大きく整理されるであろうポジション。可能なら実績ある選手を1名は加えたいが・・・』

CBで主に起用されたのは『ソッコ』、『田代』、『ジエゴ』、『島川』。3バックだった時期は『田代』が中央で使われたように思いますが、4バックになってからは『ソッコ』がポジションを取り返したように思います。ポイントは『飯野』の存在。抜群のスピードと豊富な運動量を兼ね備え、攻守に亘って右サイドを制圧しましたが、残念ながらシーズン途中で神戸に移籍。攻撃面では『長沼』、守備面では『原田』の右サイドになりましたが、やはり単独で勝負できる『飯野』の存在は大きかったように思います。

とはいえ、出場試合数を伸ばし、課題だったフィードも大きく改善した『田代』は飛躍のシーズンとなりました。『ソッコ』もさすがの安定感で欠かせない戦力ですが、既に33歳。次なる戦力の台頭、あういは実績ある選手の獲得が待たれます。忘れてはならないのが、攻撃面の貢献で『田代』が4ゴール、『ソッコ』が3ゴール。優秀なキッカーを揃えているのもあるでしょうが、この2人はセットプレーで威力を発揮しました。

一方で、振るわなかったのが『島川』。シーズン前半はスタメンもありましたが、危ういパスミスも多くて次第に出番を減らし、10試合の出場に止まりました。久しぶりに起用された先の京都戦でもクリアミス・・・というのも酷ですが、失点に繋がったシーンの印象が良くないですね。

サプライズと言えるのは『ジエゴ』で、圧倒的なフィジカルと左足の強烈なキックを武器に攻撃面でも貢献したCB。前所属だった徳島で言われていたポカも少なかったように思います。攻撃大好きを公言しているだけに戦術的なバランスを取るのが難しい選手でしょうが、まだ27歳と若く大きく評価を高めただけにオファーがありそうなのが懸念材料ですね。ロングスローも大きな武器となり、得点にも繋がりました。

加入時に評価と期待が高かった『孫』は出番が無いままに金沢へレンタル移籍。金沢には2021年加入の『松本』もいますが、この2名の去就が気になります。というのも、来季は早稲田大から『平瀬』、トップ昇格で『大里』、『竹内』の3名が加入予定。おそらくCBを中心にした起用が予想されるので、去就が読めませんね。ユースとジュニアユースの試合が頻繁に配信されるようになったのでチェックしていると、トップと同じように安易に縦に蹴らずに後方から繋いでいくのが特徴。来季加入するユース産の3名は適応が早いかもしれません。  
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2022年10月04日

【#サガン鳥栖】2022年のサガン鳥栖を振り返り、2023年のサガン鳥栖も考える【GK編】

『圧倒的な存在感だからこそのジレンマ。どうやってスタイルに合うセカンドGKを育てる?

今シーズンも正GKに君臨し続けた『パギ』。監督が代わっても独特なポジショニングは変わらずに、CBの裏を広範囲に亘ってカバーし、攻撃時のビルドアップでも貢献し続けました。加えて、抜群のシュートストップや空中戦の安定感。そのスタイル故に年間1~2回はポカが発生しますが(苦笑)、『川井』監督が志向するサッカーには欠かせないピースとなっています。

鳥栖に来て2年半、GKに足元を求めるクラブが増えており、契約更新(切れ?)を狙って他クラブからのオファーが届いてもおかしくないところ。しかし、いるいないでサッカーが完全に変わってしまう程の存在だけに、全力に慰留に努めなければなりません。更には息の長いポジションとはいえ年齢も33歳となり、世代交代も考えていかなければなりませんが、セカンドGKに入ったのは『岡本』。プレースタイルも顔も(苦笑)似ているとはいえ、『パギ』より年長の39歳のGKが2番手という現状には、クラブとしてGKの底上げが進まなかった・・・と言わざるを得ません。

他の選手を見れば『守田』が柏に期限付き移籍。柏は『キム・スンギュ』が抜けて若手GKだけの状態となっており、このまま完全移籍となる可能性も高いと思われます。しかし、『オム』と『深谷』は出番無し、『板橋』は愛媛へ期限付きで移籍するも出番無し。移籍だけでなく故障離脱もあり得る中で、『パギ』抜きで闘える陣容とはとても言えません。

獲ってくるのか、育てるのか、『パギ』が絶対的だからこそ難しい問題を突き付けられていますが、先送りしたからと言って解決する問題ではなく・・・。  
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2022年10月01日

【#サガン鳥栖】パリ五輪に向けて、進路はしっかりと考えて欲しい

サガン鳥栖の『福井太智』のバイエルン・ミュンヘンへの完全移籍が正式に発表されました。ドイツの超名門クラブとはいえセカンドチーム(4部)からのスタートでしょうが、約5,500万円もの移籍金を払ってまで欲しいと言わせただけに、日本サッカー界にインパクトを与えています。欧州では世界中から有望な選手を囲い込む青田刈りがスタンダードとなっており、選手を投機対象にするマネーゲーム化しています。移籍金を払ってまで獲得したからこそ、有望である証左と同時に大事に育てられると思います。トップ昇格以外にも、他クラブから移籍金以上のオファーを得る、そのためにも活躍の場を与える事でしょうし・・・。

かつてユース出身ではありませんが、高卒で鳥栖に加入した『鎌田大地』は日本代表としてW杯出場はほぼ確定と言える立場になりました。所属するフランクフルト(独)でも欠かせない存在になり、欧州全体でも注目株とされています。今でこそパス、ドリブル、シュートなど万能の選手となっていますが、『鎌田』は鳥栖の加入に至るまでどこのJクラブも手を上げなかった選手。欠けているものがあっても、その素質と尖った能力を見抜いたとして、日本の地方都市のクラブが注目される事でしょう。

『鎌田』の活躍と今回の『福井』の件を合わせて、鳥栖から旅立った選手が欧州のクラブから注目を集めるのは良い事ですが、いつまでも青田刈りされるばかりではいけません。今は財務改善が最優先ですし、ブランド力では大きすぎる開きがあるのも事実ですが、しっかりと有望株をプロテクトすると同時に、移籍させる場合にはそれ相応の対価を支払わせるように、欧州仕様にクラブも切り替えていく必要があるでしょうね。まぁ、釈迦に説法というか、ここで言わずともクラブも分かっている事でしょうが・・・(苦笑)

他にも『二田理央』がオーストリア2部で修行中。この選手は高校3年時にいきなり伸びた印象がありますが、ホントに成長曲線は様々。来年6月末までの期限付きですが、今後の進路が気になります。但し、所属クラブに山師(『竹原稔』前社長)が連れてきた詐欺師(『新里裕之』元GM※)が日本向けの担当者に就任したのが、非常に気がかり&気に入らないのですが・・・。

※GM解除の理由が、コロナ禍に自宅で飲み会を開き規律を乱した、金明輝・前監督のパワハラ問題でクラブに虚偽報告を行った、業者からマージンを得ようとした、とか。挙句、家族の転居費用330万円を支給したが転居せず、GM契約の解除後も1カ月間住居(家賃月額12万円)に住み続けたとして342万円の返還訴訟中。やはり類友というべきですかね。

2024年のパリ五輪を目指す世代として『中野伸哉』は常連でしたが、新たに『本田風智』が加わってきました。対象となる世代の全ての選手に言える事でしょうが、2023年は選考のために本当に重要な一年になります。確かに欧州で活躍できれば一気に注目が集まりますが、移籍先が五輪を目指す事情なんか考慮せずに埋もれてしまうリスクもあります。これからストーブリーグに入りますが、籍はC大阪にある『西川』も含めて、熟慮の上に最善と思われる進路を選んで欲しいと思います。

ちなみに『本田風智』(と『パギ』も)の代理人は、かつて鳥栖に所属していた『石田博行』氏が代表を務める㈱ODOROKI。『飯野七聖』『松岡大起』『大畑歩夢』(加えて『石川啓人』も)と鳥栖所属だった選手とマネジメント契約を結んでいますが、ここ数年のうちに悉く移籍しています(泣)なので『本田』と『パギ』の来季が不安になるところ。但し、神戸や清水、浦和と資金力がある移籍先ですから、鳥栖の財政事情を鑑みてより高値の移籍金を出してくれそうな先を選んで移籍させた・・・とも解釈できますが、スポンサーだったのにいつの間にか外れているし・・・信じていいんだよね?  
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