2019年09月25日

【2019天皇杯 vs C大阪】豊田に是非タイトルを!!

負けたら終わりの天皇杯4回戦。C大阪を相手に4得点のゴールラッシュで勝利しました。
前節(G大阪戦)は敗れたものの幾つものチャンスを作ってはゴールに迫っていたので、この結果も納得というもの。
『金井』『金森』が前所属先で天皇杯登録されて出場不可。
そのため、 ターンオーバー気味の布陣になりましたが、チーム全体への戦術の浸透度合いが窺えます。



天皇杯で通常ならばプラチナシート相当の席でも見ることが出来ました。
席が変わると気づかなかった部分も見えてくる訳で・・・いろいろ短評です。

・散々クロスを酷評してきた『三丸』がようやくアシストを記録。結果に繋がらないのに起用され続けてきた。
 『ミョンヒ』監督はSBの選手にビルドアップ能力を求めているのかもしれない・・・と感じる。
 サイドを基本とした攻撃でも捏ねくり回す感は無くて、(精度はともかくとして)クロスの本数は多い。

・『ジョンス』がボランチ起用。CBの前の壁としてとしてまずまずの出来だったと思う。
 あと仙台戦で不甲斐なかった『松岡』は坊主頭に。元々負けず嫌いのキャラに気合入ってこちらも良かった。
 
・3階の高いところから見たら『高丘』のキックの精度の高さに驚く。『権田』が抜けて開幕時は不安視されていたポジションだけれども
 経験を積んでJ1クラブのGKとして他所に決して見劣りしないレベルになっていると思う。

・相手で一番嫌だったのは『片山』のロングスロー。スピードと飛距離が凄くて、2失点目に間接的に繋がった。
 ウチの『原』も投げるけど、もう少し飛距離が欲しいところ。

・やはり衰えない『豊田』の身体能力と得点への嗅覚。ベンチでも腐らずに、出番があればきちんと役割を果たす。
 我儘が多いFWというポジションでこんな我慢できる性格の選手は監督としてもありがたいだろう。監督のコメントでも信頼の厚さを感じる。
 そして、終了後のインタビューでは8月の豪雨被災地への労りを語っていた。佐賀への、鳥栖への愛情はハンパない。
 そんな『豊田』が現役のうちに是非タイトルを取らせてあげたい。  
Posted by QED at 18:18Comments(0)サガン鳥栖

2019年09月14日

【2019第25節 vsG大阪】よくある負け試合

内容的に優勢でもワンチャンスを決められて敗戦・・・なんてのはサッカーでよくある負け方。
天敵『渡邊千真』に決められ、G大阪との6ポイントマッチを落として残留圏から抜け出せず。
神戸戦といい、直上の相手との直接対決で落とすと精神的なダメージがありますね。 で、次の相手がまた直上(15位)の浦和という・・・。
1試合でひっくり返せない勝ち点差のうえ、直下に得失点差では優勢な松本がいて、この敗戦の痛さを感じます。

敗因は幾つもの決定機を作りだしながら、シュートを決めきれなかったこと・・・それに尽きますね。
『豊田』をもう少し早く入れて攻め方を変える手もあったと思うのですが、どの選手もチャンスに絡んでいて逆に変えにくい展開でもありました。

守備も『高丘』を中心に踏ん張っていましたが、失点のシーンだけ何故か『高橋秀』がマークを見失いました。
加えて『アデミウソン』のクロス精度の素晴らしさ。カットインでシュートを撃たれた残像なのか、彼にマークが寄りすぎてゴール前が手薄になってしまいました。
比べて思うのが、『三丸』の適当なクロスはなんとかならないものか、という事。何故、わざわざ相手DFに当てる?

決して内容が悪い訳では無く、よくある敗戦のひとつだとは思いますが、それが痛恨に思うのは現状がそれを許さないから。
先のエントリーで述べたとおり、失われた10試合があまりにも重すぎます。
  
Posted by QED at 23:07Comments(0)サガン鳥栖

2019年09月10日

『フェルナンド・トーレス』のアドバイザー就任に感じる一抹の不安

世界的かつ偉大なプレーヤー『フェルナンド・トーレス』が引退しました。
実質1年間という短い所属期間、5得点という結果に、8億円ともいわれる年俸が見合うかと問われると、残念ながらNOという言葉でしか返せません。
ただ、日本の地方の小クラブに所属した有形・無形の影響はプライスレスなものであり、アドバイザー就任でその縁は続いていく事でしょう。

この就任について総じて歓迎の声が聞こえてきますが、この件に一抹の不安を覚えているのは私だけでしょうか?
その不安の原因は、『カレーラス』氏を招聘したのは誰なのか、その一点に限ります。

昨季は『ミョンヒ』監督のもと、首の皮一枚で残留を決めました。
一試合も落とせないプレッシャーが掛かる状況下で、3勝2分という抜群の成績。続投となれば今季の飛躍を期待したものです。

ところが、どういう経緯なのか『カレーラス』氏を就任させた結果、10試合で1得点という散々たる有り様。
就任以前から、過去に幾つものクラブで短期間で解任された実績を見て不安視されていました。
ある意味期待通りと言えますが、そもそもの疑問が何故そんな人物を招聘したのか?

氏と接点のある人物は『トーレス』なんですよね。(アトレティコ・マドリード時代の同僚)
得点力不足で苦しんだ昨季を見て、スペイン流のボールを保持しつつ攻撃的なサッカーを取り入れたかったのかもしれません。
当たり外れはともかく・・・。ところが志向したのは、前線からの守備を放棄するクラブカラーとは真逆のサッカー。
『ミョンヒ』監督が就任してから持ち直したとは言え、失った10試合に今も苦しみ続けています。

解任後の『カレーラス』監督
「クラブは様々な変化を求めて私を招へいしたが、しかし実際には、深いところでは変化など求めていなかったんだよ。
彼らは最下位から脱することができないことに恐怖し、辛抱強くなかった……。昨季は最後の試合で残留を果たしたというのに」
解任を受けてのフェルナンド・トーレス談
「今までとは完全に違うことを取り入れようとして、ルイスはそれを持ってきて、そういった新しいことには時間がかかるもの。
クラブに忍耐がなかったということですよね」
・・・違うサッカーを取り入れようとして失敗して、クラブが我慢できなかった・・・コメントが恐ろしいくらいに共通しています。

むしろ、解任は遅すぎるくらいで、これ以上我慢していたら取り返しのつかない事になっていました。
仮の話で就任当初から『ミョンヒ』監督だったらどうだったでしょうか? 今現在は8勝3分14敗で勝ち点27。
これから『カレーラス』氏の成績である1勝1分8敗を引くと、『ミョンヒ』監督は7勝2分6敗というほぼ五分五分の成績。
『カレーラス』氏時代も五分五分と仮定して3勝3分4敗を加えると、10勝5分10敗で勝ち点35。
現時点では中位相当、もうすぐ残留確定の38ポイント付近に位置します。まぁ、そんな簡単なものじゃないでしょうが、それでも・・・。

あくまで接点があるというだけで、『カレーラス』氏を招聘したのは『トーレス』である確証はありません。
では、『トーレス』でなければ誰なのか?  『竹原』社長か? 氏を招聘してどれ程の時間とコスト(スタッフを含めて)が失われた事か。
任命責任という言葉がありますが、それを今でも有耶無耶にしたまま、反省しないままに未来に進んでいる気がしています。

『トーレス』のアドバイザー就任は大きなプラスの効果をもたらす事でしょうが、本当にそればかりでしょうか?
いや、アドバイザーという立場上、良かれと思って意見を述べるでしょう。
正誤合わせた意見を述べてもらっても、その中から正の部分だけ取り出せればいいのですが、
例えばチームに合わない高額選手や指導者を掴まされるとか・・・『カレーラス』氏の存在が今でも引っ掛かり続けています。

フロントが仕出かした途方もなく大きなミスを、選手・監督一丸となって現場が取り戻そうとしています。
なのに獲得したという実績を得意満面で誇り、今季のミスを反省しないままに、
まるで『トーレス』に対して宗教のように入れ込む『竹原』社長を見て不安を覚えます。
『トーレス』の言葉を絶対的なものとして、それを矛に、時には盾にして思うがままにクラブを振り回すのではないか・・・
『竹原』社長がいる限りアドバイザー就任を諸手を挙げて歓迎できないというのが私の本音。

『エル・ニーニョ(神の子)』の言葉を、絶対的な神の言葉にしてはいけない・・・そう思います。  
Posted by QED at 16:42Comments(0)サガン鳥栖

2019年09月03日

【2019第24節 vs仙台】試合の流れを変える『小野』

互いに残留を掛けて争う仙台との6ポイントマッチ。
先制されたものの、主導権を握り続けた後半に『金崎』の2ゴールで鮮やかな逆転勝利を飾りました。
決勝ゴールのアシストは『金井』。3試合連続で得点に絡む活躍ぶりだけでなく、攻撃の組み立てでも存在感を発揮しています。



前半はボールを奪ってもカウンターの途中で引っ掛かり、中々シュートまで持ち込めないチグハグな展開。
普段は堅実なプレーの『松岡』ですが、この試合ではロストの場面が多く出来の悪さが目立ちました。
1点差での折り返しを幸いとして早々に『松岡』を諦め、大敗の前節の中で見出した唯一の光明である『小野』をボランチ起用。

中盤が弱いと安全優先でDFラインまでボールを下げて、サイドチェンジやビルドアップをやり直す事になりますが、
技術のある『小野』が入った事で相手DFを剥がし、楔の縦パスやスペースがあれば前へ運べるようになりました。
特に良くなったのが、中盤(高い位置)でのサイドチェンジが可能になったこと。

『カレーラス』前監督も『ミョンヒ』監督も、サイドから崩すコンセプトは共通していると思います。
ただ、『カレーラス』監督は先に述べたようにわざわざ最終ラインまで下げてから組み立てるから、相手が守備陣形を整えてしまます。
だから、攻撃にスピード感が無く、サイドからのクロス一辺倒の単調な攻撃を繰り返し、10試合1得点という散々な結果となりました。

逆に『ミョンヒ』監督は手薄な方のサイドを突くために高い位置でのサイドチェンジを指向しているように見えます。
だから、『原川』を重用するもの納得だし、負傷により破断したものの熊本の『岡本』獲得は実に理に適っていたように思います。

『小野』を入れる前後で内容が全く違いましたが、ではスタートからの起用は可能なのでしょうか?
不安なのはとにかく怪我が多い選手であること。少し前までも原因は不明ながらしばらくの間ベンチにも入れずにいました。
試合の流れを確実に変える選手だと証明されつつあるので、現在の起用法が良いのかもしれません。
となると、ボランチ(アンカー)の組み合わせに課題が残ります。

まだ17歳の選手に多くを求めすぎるのかもしれませんが、ピッチに立てば年齢は関係ありません。
『松岡』には前半で交替となった悔しさをバネに更なる成長を期待します。  
Posted by QED at 23:44Comments(0)サガン鳥栖