2021年01月24日

ボーっとしていない強化部

ナイジェリア人の『チコ・オフォエドゥ』、略して『チコ』が加入しました。
うん、いろいろとイジられそうな名前ですね(笑)カラスがマスコットのクラブに来たのは運命的なものでしょう。



さて、動画を見た限りプレースタイルの印象は、シュートが上手くて、ドリブルで運べもするし、スルーパス出せる万能選手の印象。
176cmの身長はそこまで高くないけど、肉厚で足も速くて重戦車タイプ。
コロナで来日が遅れてコンディションや連携は気になるところだけど、総じて期待できそうな印象で楽しみですね。

柏の『オルンガ』の活躍を受けて、他のJクラブもアフリカンな選手を積極的に補強しています。
とりあえず2年契約のようですが、上手く活躍すれば多額の移籍金が取れるかもしれません。


今季の補強の傾向で明らかに変わった印象を受けたのは、
OUTの選手については情報が漏れていたけど、INの選手については全く漏れていなかったこと。
INで情報が漏れていたのは未だ獲得に至らずポシャった可能性もある『ドゥンガ』くらい?

OUTに関しては、あくまで推測ではありますが移籍金が理由かな、と・・・。
サッカー界では移籍金をつり上げるために、代理人が暗躍し複数のオファーや当て馬を匂わすのは常套手段。
鳥栖も少しでも移籍金が欲しいところ。なので、どこかしらから漏れ出ても不思議ではありません。

INについても推測ですが、マスコミのJ2チェック不足もあるでしょうが、『山下』や『田代』や『飯野』といったJ2からの個人昇格狙い。
また、『チコ』はイスラエル、噂の『ドゥンガ』がアルバニアと、Jクラブとの競合が無い、辺境のリーグで活躍している選手狙っている印象です。
加えて、コロナの影響で取材するにも限界があると思うので、全くノーマークの加入が多かったのではないでしょうか?

鳥栖の強化部に栃木SCで手腕を振るった『新里』氏がいます(未確認ですが、2021年も?)が、
『竹原』社長が辞める(と信じたい)ので重荷が取れたのか、存分に手腕を揮っているようにも見えます。
謎獲得も多い方との評もあり、『和田』とか『酒井』がそうなのかな?と思えなくもないですが、
栃木SCは『クリスティアーノ』『パウリーニョ』『リカルド・ロボ』など当たり外国人を引くクラブ。
そんな理由でも『チコ』には大いに期待しています。  
Posted by QED at 10:00Comments(0)サガン鳥栖

2021年01月19日

上手さを感じる今季の編成

新体制が発表されて、来季の輪郭が朧気ながら見えてきました。
戦力的には不安視された流出は最小限に止めつつ楽しみも感じる陣容となりましたが、
財務的には転換期の1年目という事もあり、やはり厳しいものを感じます。

で、今回は戦力的な雑感です。
ユースや大学生の新卒組、下のリーグからの個人昇格や出番に恵まれなかった選手を獲得して、
流出した選手の穴を的確に埋めて戦力を維持する、補強の上手さを感じる編成となりました。
移籍金を獲得しつつ、戦力面の人件費圧縮に成功しているように感じます。


【GK】
『パギ』こと『パク・イルギュ』を完全移籍で獲得できた事が何よりの成果。足元とカバーリングの広さでGKを魅せるポジションに変えました。
サブにも『守田』がいるので万全の布陣と言えます。欲を言えば昨季のうちに『板橋』と『ミノ』に経験を積ませたかったですね。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で、誰が掛かってもおかしくない状況。GKを4人体制にしたのは正解だと思います。

【CB】
主力だった『原』、準主力だった『宮』が移籍したのは打撃ですが、『エドゥアルド』を引き留め、実績のある『ファン・ソッコ』、
J2で経験を積んだ『田代』を獲得して、ルーキーに『松本』を加えた陣容は戦力的にはやや上積みという感じはします。

【SB】
左SBは昨季からの『内田』『大畑』に加えて、二種登録の『中野』が十二分に戦力になるので、正直『酒井』の獲得は余剰な気がします。
右SBはやや不透明。中盤兼用で『飯野』(一応MF登録)、両利きの『今掛』、『ソッコ』もSBも可能なので、状況に合わせて選択しそう。

【DMF・CMF】
ざっくりのイメージだと、アンカーが『松岡』『ヨシキ』『島川』、ゲームメーカーが『リャン』『樋口』・・・『原川』が抜けたのがやはり痛いですね。
ユースの『福井』『楢原』の起用があるかな?二人ともアンダー日本代表候補。ユースを使う不安より、将来性を含めて期待の方が大きいですね。

【SMF・ST】
移籍組で特に期待しているのが『仙頭』。ドリブルとスルーパスで、得点力を上げて欲しいと思います。
身長の無いFW登録者が多いので、サイドかトップ下に置く選手がケースが多そうですね。昨季の『金森』のように・・・。
J3から2段階昇格の『和田』は謎獲得。トライアウトに出ていたらしいけど、どこか魅力がある選手なのか?密かに期待。

【FW】
『林』が中心になりそうだけど、高さと強さの面で『豊田』以外に『山下』を獲得。この選手も期待大。
シーズン後半に調子を上げた『レンゾ』と『チアゴ』は切ったけど、年俸と2桁ゴールの期待度から考えると・・・止む無しかな?
噂の『ドゥンガ』はコロナの影響で合流は遅れそう。動画を見た限り、ゴール前で無視できない迫力がありますね。
年俸が高くないなら移籍金を払ってでも獲得しても損失は小さいかな?せっかくだから柏の『オルンガ』並みの活躍を期待しています。  
Posted by QED at 00:00Comments(0)サガン鳥栖

2021年01月05日

スカウトとしての『金正訓』氏の功績を改めて讃えたい

2021年シーズンに向けて、サガン鳥栖も着々と加入、契約更改が進んでいます。
まだ未定者が多い点も気になるところですが、何よりも主力の移籍が痛いですね。

特にU-23代表キャンプに招集されるまで評価を高めた『森下』の移籍は非常に残念だと思います。
ただ、過去『渡邊』『武岡』といった大卒1年目が移籍した所謂『赤帽の乱』の時とは違い、
厳しい財務状況のため移籍金が発生するのならば売らざるを得なかった・・・と考えられます。

この点は『原』も一緒。両名ともコメントを見る限り鳥栖への名残惜しさが感じられ、
残念には思えども恨みに思うのは的外れのように思います。
せっかくなら代表まで登りつめるような活躍を期待すると共に、縁があればまた戻ってきて欲しいと願わずにはいられません。

さて、移籍は寂しいものですが、チームのトップスコアラーの『林大地』が残ってくれたのは嬉しい限り。
気持ちを全身で表現するような熱さはサポーターの心を惹きつけています。
思えば『森下』も熱いキャラでしたが、両名が加入に至ったのは、かつて強化部にいた『金正訓(キム・チョンフン)』氏の功績が大きいですね。

『金正訓』氏は指導者を目指していましたが、一転して強化部に就任。
一昨年の『カレーラス』体制の責任を取るかのようにシーズン終了を以ってクラブを去りました。
このブログでも随分と叩いたものですが、全て氏のせいだと思っている訳ではありません。
『トーレス』を活躍させるために、経歴からも不安だらけの『カレーラス』氏を監督に据えるように裏で糸を引いていた人物と言えば・・・。
もっともそのギャンブルで失敗し凋落した訳ですが、本当に本気で関与しなくなるのか今でも油断なりません。

さて、『林』も『森下』も加入当時から鳥栖の財政状況が厳しいのはわかっていたハズですが、それでも鳥栖入りを決断してくれました。
特に『森下』は企業内定を貰っていた訳で、口説き落とすのには並大抵の苦労では無かったでしょう。
それぞれが評価を高めて一番喜んでいるのは『金正訓』氏なのかもしれません。

今ではカマタマーレ讃岐のトップコーチを務めているようですが、
プロでも通用する才能を見抜く目、そして口説き落とす気持ち・・・スモールクラブだからこそスカウティングは重要であり、
クラブを去った今になって、実は強化部に相応しい人物ではなかったかと惜しい気持ちでいます。

『金正訓』氏の功績を無駄にし、『森下』を手放さざるを得ない財務状況を招いた『竹原』社長はチームにとって
弱体化を招く存在でしかなかった・・・どれだけ私財をつぎ込んだ功(←そもそも本当にそう呼べるものか疑問ですが)があれども、私はそう考えています。  
Posted by QED at 23:30Comments(0)サガン鳥栖