2024年08月22日

【#サガン鳥栖】 異常にも見える移籍劇は『川井』監督の解任が原因か? 問われているのはクラブの姿勢。

春先の徳島ヴォルティスの話ですが、開幕後7試合で『吉田達磨』監督が解任に至りました。
1勝1分5敗という結果でJ3降格も見えていたので解任は仕方ないかな、と思いますが、
敗戦の直後にサポーターが解任を要求し、その場で解任を伝えた、として話題になりました。

現在の徳島は11位の勝ち点36で、勝敗もほぼイーブンまで戻しました。プレーオフの6位が勝ち点44なのでまだまだ差はありますが、
残り試合を考えれば滑り込みも考えられます。結果だけみれば監督解任は成功だったと言えるでしょう。

ただ、このV字回復を美談にしてはいけないと思う点があり、ひとつはサポーターの要求どおりにクラブが応えてしまったという点。
監督の決定というクラブ運営の主導権を失い、なまじっか監督交代後の結果が良いだけに、
サポーターの意見や考え方が正解という前例を作ってしまいました。
これで今後不振の状況が訪れるたびに、サポーターが監督解任を迫る可能性があります。
そして、この行為が他のクラブのサポーターに波及する可能性も・・・。

もうひとつがクラブの混乱が選手に波及していること。
監督解任に納得できない元鳥栖の『島川俊郎』は現役引退(そしてアッサリ台湾で復帰)、
クラブ所属歴の長い『西谷和希』が契約解除(現在は金沢所属)となりました。

『吉田達磨』監督と言えば2022年の甲府時代に天皇杯を獲得。広島相手の決勝戦は非常に劇的な試合だったので印象に残っています。
しかし、指導者歴全般でみれば特筆すべき事柄はありませんが、あちこちで監督をしている事から、
第3者にはわからない、何かしらの魅力があるのでしょう。そして、この解任劇からも選手に慕われている事がわかります。

しかし、『島川俊郎』と『西谷和希』の行動にはまったく賛同できません。
まだ残り試合があり、降格を考えれば時期尚早ですが、昇格を目標とするなら監督交代も仕方ないでしょう。
フロントの対応に愛想が尽きるのもわかりますし、監督を慕う考えは立派に見えます。
しかし、クラブの立ち位置を考えれば無責任な行動に見えます。応援してくれるサポーターの心は置き去りのまま。
自分たちの給料はクラブから支払われており、その原資には少なからずサポーターが払ったお金が含まれています。
クラブに幻滅するのは勝手ですが、それでもサポーターの気持ちに応えるのがプロのサッカー選手ではないでしょうか?
元鳥栖の選手とはいえ『島川』の行動とあっさり覆した引退劇には呆れています。

さて、鳥栖の夏の移籍ウインドウは散々たるもの。『長沼』、『菊地』、『手塚』、『横山』、そして『河原』と主力が相次いで引き抜かれ、
とても残留を目指すチームとは思えない有り様です。不名誉にも異常事態としてYahooのトップに載り、世間の関心を集めています。

債務超過解消のため・・・というのが一般的な見方ですが、それだけでしょうか?
異常とも思える移籍劇には、『川井』監督を解任した事によるクラブの求心力の低下もあるのでは、と私は勘繰っています。
所属元が慰留したとしても、相手側が違約金を払い、選手の同意があれば移籍は成立します。
これまでは『川井』監督は選手に慕われていたので、最後の選手の同意部分で歯止めになっていた可能性があるかも・・・。

考えすぎでしょうか?
しかし、前述の徳島の例もあり、監督の求心力というのは馬鹿に出来ず、あり得ない話ではないと思います。
ずいぶん前の話になりましたが、鳥栖は『赤帽の乱』と呼ばれる『岸野』元監督の引き抜きを被った苦い経験もあります。
決してありえないとも言い切れません。

そして、債務超過解消という大義名分に隠れて、クラブの求心力の低下している事実が顕在化したようにも見えます。
クラブの危機に、過去に所属した縁のある選手は誰一人戻ってきませんでした(泣) オファーすらしてないかもですが・・・。

実際に対外的に監督続投を発表したのが、7月12日。一ヶ月もしない8月9日に解任。
方針無きフロントに幻滅しているところに好条件のオファーが来たら、乗り気になるのも仕方ないと思います。
出て行った選手達の理由が、年俸というなら理解できます。プロ選手としての正当な評価ですからね。
また、移籍金を残すためというなら、感謝しなければなりません。シーズン途中なので移籍した選手たちは確実に移籍金を残してくれました。

ただ、『川井』監督が解任されたから、というなら納得できません。続投させていたら更に降格の可能性が高まったでしょうし、
サポーターとしてクラブが降格しても、選手が慕う監督の下でプレーさせるのを容認させろ、というのは話が違います。
前述のとおり、クラブに幻滅するのは勝手ですが、それでもサポーターの気持ちに応えるのがプロの選手ではないでしょうか?
あくまで推測ですよ。出て行った選手達を信じたい一方で、勘繰られても仕方ないのが、世間から異常とも見られている今回の移籍劇。

何度も言っているとおり、解任するにしてもタイミングが遅すぎました。
移籍ウインドウが開く前だったら、解任を理由に移籍するにしてもリカバリーできたかもしれません。
あるいは『木谷』監督の下で戦い、結果に繋がっていれば鳥栖に残ってくれたかも。

ちなみに、世の中には「ついていい嘘」があると考えています。〇〇選手は債務超過解消のため、泣く泣く手放しました~とか
嘘でもいいから声明で出せば、このネガティブな勘繰りが無くなるかもね(苦笑) 結果的に選手を守る事にも繋がるかもしれません。
しかし、依然として、クラブは沈黙を守ったままです。少なくとも最終戦の社長挨拶は逃げられないと思いますが、
『降格しましたが、選手を売り払い、債務超過を解消してクラブを存続させました~』と胸を張っていうつもりでしょうかね?

移籍期間中は話をまとめるのが優先で、声明を発表するどころではなかったかもしれません。
引きこもりの『小柳』社長にはまったく期待していませんが、『池田』SDまで何ら語らないつもりでしょうか?
練習を公開するなど、少なくとも『木谷』監督はサポーターと向き合おう、共に闘おうという姿勢は伝わります。
天皇杯の敗戦後も逃げずに、サポーターを前に呼びかけました。
「赤帽の乱」で取り残され、その反発でJ1昇格を成し遂げた『池田』SDだからこそ、
取り残されている鳥栖サポーターの気持ちもわかると思いますが・・・。

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Posted by QED at 17:00│Comments(0)サガン鳥栖
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